皆さん、運転免許は持っていますか?
運転免許を取るには車の実技だけでなく、様々な交通標識や、ルールを学ばなければ取ることが出来ません。
もし標識やルールも知らない人が車を運転したらどうなるでしょうか。
交通違反をするだけでなく、もしかしたら人をひいたりして非常に危ないですよね。
自転車でも同じことです。
標識やルールを知らない人が自転車に乗ると非常に危険です。
僕が住んでいる地域は自転車を利用している人が多いのですが、とてもマナーが悪いと思います。
僕がパッと思いつくものだけでも、
これだけあります。
なぜ危険なのか。それぞれについて述べたいと思います。
無灯火
無灯火運転はなぜ危険なのでしょうか。
夜運転するときに暗いから前を照らすため、ということは皆さんお分かりだと思います。
しかし、それ以上に大きな理由があります。
それは、相手に自分がいるということを知らせるためです。
自分が自転車に乗っていて向かいから他の自転車が来ているとします。
この時相手がライトを付けていれば自転車が来ていると認識することが出来るのですが、無灯火だと視力にもよりますが、かなり近くまで迫ってからでないと認識することが出来ません。
自分の視界を確保するだけでなく、相手を保護するためにも夜運転する時はライトを付けましょう。

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イヤホンしながら運転
イヤホンしながら運転をすると聴覚が失われます。
自転車を運転中の聴覚というものは、実は非常に重要な役割を果たしています。
視覚では、見ている範囲内でしか物事を認識することが出来ませんが、聴覚だと見えていない範囲の物事も認識することが出来ます。
例えば、道路の角を曲がる場合、もし曲がる先から車が来ていたとして、視覚だけだと自身が曲がった後でないと車を認識出来ません。
車からも自転車が来ていると認識出来ないため、事故が起きる確率が非常に高くなってしまいます。
一方、聴覚だと角を曲がる前から車の音を聞くことが出来るため、曲がる前に一時停止することが出来、事故を防ぐことが出来ます。
事故を起こしたくなければ、イヤホンは取って運転しましょう。
手放し運転
これはもう意味が分からないです。
僕が自転車を運転している時に何の意味もなく手放し運転をしている人を見かけますが、自分からぶつかっていってやろうかなと思うほど意味が分からないです。
冬の場合だと手が冷たいからポケットに手を入れて手放ししていると理解できますが(手袋使え)、手が冷たくならない時期にポケットに手を入れて運転しているのは理解出来ません。
おそらく、格好付けでやっているのでしょうが、全くかっこよくありません。
むしろダサいです。
人や動物が飛び出してきたりした時の緊急時に即座に対応することが出来ません。
自分だけでなく相手も危険なので手放し運転はしてはいけません。
スピードの出しすぎ
スピードを出しすぎると、いざという時にブレーキをかけることが出来ません。
急に信号が変わった、人が飛び出してきたなど・・・
こういった時にうまく止まることが出来ません。
万が一事故が起きた場合、スピードを出していなければ軽傷で済んだものを、スピードの出しすぎによって被害者が死亡する可能性もあります。
実際に何人もの人がスピードの出しすぎの自転車と衝突して死亡しています。
また、自転車は人が動くスピードより速く動くこと出来ます。
人の目は、自分より早く動く物をうまく認識することが出来ません。
自転車でスピードを出していると、普通のスピードなら認識出来た危険が、認識できなくなるかもしれません。
スピードを出さなくてもよいように、出発時間にはゆとりを持ちましょう。
後ろを見ずに道路を横断
僕が車を運転していた時の話です。
僕が道路を運転していて路側帯(道路の端に描かれている白線)の内側を自転車が走っていました。
そして、信号の無い交差点に差しかかり、僕は真っすぐに進もうとしていたところ、急に自転車が後ろを振り向かず交差点を右に曲がっていきました。
僕は「この自転車、曲がってくるかもしれないな」と思い、減速していたため、事故は回避出来ましたが、何も考えずそのままのスピードで走っていたらおそらく事故を起こしていたでしょう。
また、この自転車は上で述べたイヤホンをしながら運転をしていました。
イヤホンをしていなければ「後ろから車が来ている」と認識でき、一時停止したかもしれません。
イヤホンで聴覚を失っている上に後ろを見ないという視覚まで使えないのであれば自転車に乗る資格ありません。
信号無視
信号というものは道路の交通整理をするためにあるものです。
子供の頃から教えられてきたためその意義はよく分かっていらっしゃると思います。
しかし、最近信号無視をする自転車乗りが非常に多いと感じます。
勿論、赤なら止まる、青なら進んでもよい、というのは皆さん出来ていると思いますが、問題は青の点滅時です。
青が点滅しだしてからは、歩行者及び自転車は渡ってはいけないのです。
歩行者用の信号が点滅しだすとすぐに赤に変わるのですが、歩行者用の信号が赤に変わると車用の信号もすぐに赤に変わります。(時差式やスクランブル交差点など例外もある)
交差点の角を左に曲がりたい車が、歩行者用の信号が点滅しているのを見て、「あ、信号が赤になる!早く曲がらなきゃ!」と思い、歩行者や自転車の確認もしないまま、曲がってくる可能性があります。
歩行者用の信号が点滅していると歩行者や自転車だけでなく、車の運転手も焦っている可能性があるため、青の点滅時は渡らないようにしましょう。
まとめ
自転車の講習は小学生のうちに1度は受けると思うのですが、高校生や大学生になる頃には大体の人が内容を忘れています。
車の運転免許を取った人ならば、自転車に乗っていても車の運転者の視点で考えることが出来るため、ある程度はマナーを守って自転車を運転していると思われます。
しかし、中学、高校生や免許を持っていない大学生は自分主体の自転車運転になっている傾向があるので何年かごとに講習を受けなければならない、もしくは自転車を免許制にしたら良いのではないかと考えます。
実は、統計数的には車の事故のほうが多いのですが、自転車は当て逃げ、ひき逃げも多いため全ての事故を届け出ると自転車事故のほうが多いのです。
自転車に乗っている人は「自分は車以上の凶器になっている」という自覚を持って運転をしましょう。